鋳造技術

生型(砂型)鋳造

鋳型材料が天然産の砂又はそれらの配合にて耐火変の強い鋳物砂を使用する。機械類、多量生産品に適し、工芸に於いても比較的単純な形態の物、或いは量産の場合等広く、この方法を用いて居り、古銭貨の鋳造に良くこの生型(砂型)鋳造を採用している。

 

焼型鋳造

生型(砂型)鋳造に対し鋳型材料として真土(焼砂)を用い鋳型を素焼の状態(700℃)にして鋳込むもので真土型鋳造とも言い、我が国に於いても最も古くから発達している。焼型鋳造には原型、鋳型材料の相違、技術的方法などから惣型鋳造、蝋型鋳造・込型鋳造等ある。

 

惣型鋳造

真土鋳造の一方法であり、鋳型の内面即ち金属の接着する面を焼く方法で一種の乾燥型で簡易焼型と云えよう。古くから行っている鋳造法で銅鐸・銅刃・鏡鑑・鍋・釜・梵鐘など多くの遺品が残って居り、現今の花器(花瓶)の鋳造に適し、又釜師にその方法が伝承されている。

 

込型鋳造

古代に於いて木造を原膜として鋳造した場合込型(割込法)原材料が粘土、石膏など蝋以外の材料を用いた場合この割込法を行い美術鋳物には最も多く採用されている。これは原型を損傷すること無く。又ある程度の複製ができる。

 

蝋型鋳造

原型材料として蜜蝋、パラフィン、松脂を単独又は合成して用い、蝋の柔らかい粘りのある性質を利用して非常に緻密な原型を作り得るので美術鋳造に古来各地で盛んに使用されている。これは比較的温暖の地で発達したものであろうが東洋に於いてはインド、ジャワ、ビルマ、中国から日本に至り、西洋に於いてもイタリアを始めとして、フランス、ソビエト、に製作を見る。工程は中型(砂型)にその蝋を張り付け緻密な蝋型原型を作り、その上に真土及び砂土を張り上る。蝋の低融性を応用した焼流の鋳造であるのが我国の作例としては奈良薬師寺の聖観音、興福寺革原磐の龍獅子などはその著側と云われている。